認知症の世界の歩き方
NPO法人イシュープラスデザイン代表筧裕介
僕は今、社会課題の一つである認知症のプロジェクトに取り組んでいます。
現在、日本で認知機能に障害を抱える方、いわゆる認知症とその前段階の軽度認知障害を合わせた人数は1000万人ほどといわれていて、
今後この数はさらに増加するのではないかと思われています。
2022年の年代別罹患状況を見ると、60代後半の方が1割ほど、70代後半で2.5割ほど、80代後半になると7割ほどです。
これからの人生100年時代は、皆さん自身や皆さんのパートナーも含めて、誰もが認知症とともに生きる時代です。
認知症は基本的に加齢が一番大きな要因なので、認知症との付き合い方を知ることが重要だと思っています。
認知症というと、「介護が大変」「暴力的になったり、話が伝わらなくなったりする」など悪いイメージが多いです。
でもそこには認知症に対する誤解や偏見が多く含まれていると僕は思っています。
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NPO法人イシュープラスデザイン代表
【かけい ゆうすけ】1998年株式会社博報堂入社。2008年issue+design設立。以降、社会課題解決、地域活性化のためのデザイン領域の各種プロジェクトに取り組む。著書に『認知症世界の歩き方』(ライツ社)『持続可能な地域のつくり方』『ソーシャルデザイン実践ガイド』(英治出版)などがある。
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