行ってみよう!やってみよう!

子どもの「挑む」を応援したい

一般社団法人イドミィ 代表理事高橋 惇

僕が初めて「自転車で日本一周したい」と思ったのは小学4年生の時でした。それは本当に小さな夢の種で、しばらくするとすっかり忘れてしまっていました。

その夢を実現したのは大学4年生の時です。4年分の授業を3年間で終わらせた僕は、1年間の自由な時間を得て、日本一周の旅に出ようと思いました。

友だちにそのことを話すとバカにされましたが、ある先輩の一言で救われました。

「今しかできないことは、今しかできないよ」

その言葉が心に刺さり、一歩踏み出す勇気が出たのです。

旅のスタートは神戸の六甲道でした。移動は自転車、寝泊まりは野宿、食事はパスタを茹でて公園のブランコで食べました。

出会う人たちに助けてもらいながら、約11か月で日本全国9000キロの道のりを走り抜けました。



高橋 惇

一般社団法人イドミィ 代表理事

【たかはし じゅん】1989年、広島県生まれ。神戸大学発達科学部を卒業後、お笑い芸人として活動するも2年半で挫折。2015年には474日間かけて2度目の自転車日本一周に挑戦。全国で200回以上の講演を行い、2017年、旅で学んだことの集大成として兵庫県神戸市に「イドミィ」開校。著書に『一歩ふみだす勇気 挑戦する力をきみに』(スタブロブックス)がある。