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読んで書いて60年薔薇色の嘘をつきたいと思う

慶應義塾大学文学部名誉教授／作家
荻野アンナさん

私の原点は学校の図書館での運命の出会いにあります。『筑摩世界文学大系』という何十冊もの文学作品集の中に、フランソワ・ラブレーの抄訳（しょうやく・原文一部の翻訳）が入っていたのです。これに15歳だった私は…

社説大自然の向こうに私たちの国が見える

魂の編集長
水谷もりひと

「北方領土」という言葉を目にしたり、聞いたりするのはたまに報道される新聞やテレビくらいだ。先月、初めてその一つ、国後島（くなしりとう）を見た。本土とあまりにも近いその位置に衝撃を受けた。…