神様からもらったパズル

見えていた時より、今のほうが幸せ

幸せの入り口屋 初代当主/心眼塾主宰西亀真

私は以前、関西にある大手百貨店で、システムエンジニアとして働いていました。

ところがある日、「網膜色素変性症」という診断を受けました。次第に視野が欠けていく病気で、私は47歳で視力を失いました。

病気が進行するにつれて、当たり前にできたことが、一つひとつできなくなっていきました。

不安と恐怖の中で、私は何かにすがるような思いで点字を習い、盲学校で鍼灸を学び、さらに産業カウンセリングの資格を取得しました。その後、会社が新たに設置してくれたカウンセリングルームで、定年退職まで勤めることができました。

視力を失い、絶望した時期もありましたが、今では「目が見えていた時よりも、見えなくなった今のほうが幸せだ」と思えるようになりました。

それは、目が見えていた頃には気づけなかった幸せを見つけられるようになったからです。

例えば、道を歩いていると「その先は階段ですよ」と声をかけてもらうことがあります。
そういうことが積み重なって、これまで当たり前だったことが、すべて「ありがとうございます」に変わっていきました。

「感謝以外に幸せになる道なし」と言いますが、私はその本当の意味を知ることになりました。

このように、何か状況が変わらなくても自分の考え方によって幸せになる力を、私は「幸せの入り口力」と名付けました。

そして、カウンセリングや「心眼塾」、講演などを通して、幸せになるお手伝いをする「幸せの入り口屋」としての活動を始めました。



西亀真

幸せの入り口屋 初代当主/心眼塾主宰

1957年、広島県生まれ。「網膜色素変性症」を発症し、視力を失う。カウンセラーとして多くの人の心に寄り添う。全国47都道府県、ニューヨークへの「全盲ひとり旅」を実現。現在は盲導犬と全国を巡り、アイマスク体験を交え「幸せの入り口」をテーマに講演活動を行う。近刊『盲導犬シエルと歩いた幸せの道』(ごま書房新社)。