刑務所と料理

知られざる刑務所の「食」の世界

岡崎医療刑務所法務技官・管理栄養士黒栁桂子

私は日本一小さな男子刑務所である「岡崎医療刑務所」で管理栄養士として働いています。

岡崎医療刑務所には精神障害を持った方や初犯の人など、約70名が収容されています。

管理栄養士である私はそこで毎月の食事メニューを考えますが、他に週に1~2回、炊場(すいじょう)(給食調理場である「炊事工場」のこと)で担当の受刑者への調理指導なども行っています。

私も就職前は知らなかったのですが、刑務所では「給食のおばちゃん」のような調理員がいるわけではなく、刑務官の管理下で受刑者自身が給食を作るのです。



黒栁桂子

岡崎医療刑務所法務技官・管理栄養士

【くろやなぎ けいこ】1969年愛知県生まれ。管理栄養士(法務技官・岡崎医療刑務所勤務)。椙山女学園大学家政学部(現生活科学部)卒業。出産育児を機に料理教室や講演等の食育活動をスタート。10年間開催した「男の料理教室」ではのべ1000人の高齢男性に指導。2012年より現職。著書に『めざせ! ムショラン三ツ星~刑務所栄養士、今日も受刑者とクサくないメシ作ります』(朝日新聞出版)がある。