繊維ごみから紙をつくる
一般社団法人サーキュラー コットン ファクトリー代表/大阪経済大学客員教授渡邊智惠子
皆さんは今の日本の食料自給率が何%かご存じですか? 38%といわれています。60%強も輸入に頼っています。
ここで戦争が起きたらどうなるでしょうか? 私たちは食べるものに本当に困ってしまうでしょう。日本人は食べ物を得るために自分たちの魂を売るかもしれません。
そんなことになったら日本は終わります。日本人はこれから世界平和のために活躍する国民だと私は思っています。
ですから、第一次産業を何よりも優先し、大事にすることでこの食料不足の問題を何とか解決していかなければいけないんです。農業、漁業、林業、これらをしっかりやっていかないと国は本当に滅びます。
私はこれを何とか若い子たちに担ってもらいたいなと思っています。どういう子どもたちに期待しているかと言うと、不登校や引きこもりの子どもたちです。
今、30日以上学校に行っていない小中学校の児童・生徒が約34万人います。そしてひきこもり状態にある15歳以上の人は全国で推計140万人いるそうです。
また、働けるのに働いていない人、働く意思はあっても失業している人は約530万人もいるといわれています。
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一般社団法人サーキュラー コットン ファクトリー代表/大阪経済大学客員教授
㈱タスコジャパン副社長を経て、㈱アバンティ設立。オーガニックコットンを広める事業を始める。1993年アメリカで現地法人「Katan House Japan Inc.」を設立。2009年経済産業省「日本を代表するソーシャルビジネス55選」に選ばれる。10年NHKの『プロフェッショナル仕事の流儀』に出演。21年一般社団法人サーキュラーコットンファクトリー設立。著書に『女だから、できたこと』がある。
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