歓喜して生きよう

「ブンジュ村」で教わった幸せの3か条

ペンキ画家SHOGEN

僕は、ペンキ画家のSHOGEN(以下ショーゲン)といいます。6色のペンキを使い、日常に溢れる小さな喜びを表現する「ハッピーアート」を描いています。現在は、全国の小学校やフリースクール、孤児院などに行き、学校の壁などに子どもたちと一緒に絵を描くワークショップを行っています。

僕は、京都府丹波町で生まれました。小さい頃は夢や、やりたい職業も見つからず、ずっと「当たり障りのない人生」を生きていました。

同級生や近所の大人たちからは「変わった子」とよく言われていました。例えば「好きな食べ物は何ですか?」と尋ねられたとします。すると僕は「それをあなたに言うことで、どんないいことが起きるんですか?」と答えるような子どもでした。

素直ではないですよね。そんな性格だったので、僕は友だちが一人もいませんでした。

大学受験の時、僕は志望大学の指定校推薦を何としても勝ち取りたくて、同じ大学を希望する同級生に大学の噂話を吹聴し、取り下げるよう仕向けたりしていました。

そんなことをしているとやっぱり天罰って下るんですよね。

 



SHOGEN

ペンキ画家

1986年、京都府京丹波町生まれ。化粧品会社勤務を経て単身アフリカへ。ブンジュ村で村人と共に生活しながら絵の修業を許された「唯一の外国人」として絵を学ぶ。ティンガティンガの「人々を幸せにする絵」という精神のもと、国内外で個展を開き、小中学校などでワークショップも開催している。著書に『今日、誰のために生きる? アフリカの小さな村が教えてくれた幸せがずっと続く30の物語』(廣済堂出版)ほか。