生きる本質を考える
(株)アビリティトレーニング代表木下晴弘
かつて私は進学塾で中高生を対象に受験数学の指導を16年間やっていました。
その塾は少し特殊な学習塾で、灘中学・高校の合格者日本一を標榜し、東大・京大は受かって当然みたいな、そんな塾でした。
なので講師の年間休日が約10日という、ブラックを突き抜けてエスプレッソと呼べるような職場でした(笑)。
教え子が約1万人います。一番年齢の高い教え子が50歳を超えています。みんな誰もが羨む学歴を携えて社会に出ていきました。
私は今も多くの教え子たちと交流を持っています。幸せに暮らしている子もいっぱいいます。
しかし、中には世を儚(はかな)んで自ら命を絶った教え子もいます。
人生を踏み外し、今、塀の向こうで罪を償っている教え子もいます。
何が違うのでしょうか。その違いを彼らから教わったことが、私たち講師陣の大きな財産となりました。そのことを今日はお届けします。
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(株)アビリティトレーニング代表
1965年大阪府生まれ。同志社大学卒業後、銀行に就職するが、わずか40日で退職し学生時代にアルバイトをしていた大手進学塾の講師になる。生徒からの支持率95%以上という驚異的な成績を誇り、多数の生徒を灘高校をはじめとする超難関校合格へと導く。現在、(株)アビリティトレーニングの代表取締役として、全国の教育機関で、教員・保護者・生徒向けのセミナーを実施している。著書に『人生の見え方が大きく変わる「対」の法則』(青春出版社)など多数。
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