「いいんだよ」は魔法の言葉

不登校の生徒たちと歩む

学校法人立花学園 立花高等学校校長齋藤眞人

「よかよか」は私の口癖です。

「それでいいんだよ」と言う意味合いで自然とよく使っています。

いいことも悪いことも、全てを包み込むおおらかな言葉だと私は思っています。

 

立花高校では、「不登校の子どもたちが安心して不登校のままでいられる場所」を心がけています。

つまり、不登校の解消や解決を目指さないということです。

そもそも私は、「不登校=問題」とは捉えていません。

それは社会の固定観念だと思っています。

本校は、子どもたちのいいところも悪いところもひっくるめて、「よかよか」と受け入れてあげることのできる学校でありたいと思っています。



齋藤眞人

学校法人立花学園 立花高等学校校長

【さいとう まさと】1967年生まれ。公立中学校の教員を経て2004年に立花高等学校(福岡市)に教頭として赴任。2007年から校長を務める傍ら、文部科学省の『不登校に関する調査研究協力者会議』の委員を務めるなど、同校の一人ひとりの人格を尊重した自立支援教育から見えてくる価値観を通して、社会全体に『寛容の精神』が醸成されることを願って活動している。